【岐阜市】棟(のし瓦)劣化による雨漏り修理|棟金具+7寸冠で長期的に安心の棟へ
お客様のご要望
岐阜市のお客様より「天井裏が雨漏りしている」とのご相談をいただき、屋根の上と小屋裏の点検を行いました。天井裏の雨染みや湿気は、屋根内部まで雨水が入り込んでいるサインです。
早めの調査がとても大切です。
施工事例データ
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施工箇所
- 屋根一部
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施工内容
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使用商材
青緑 棟瓦(のし瓦・7寸冠)
南蛮(なんばん・防水性の高い棟土)
棟芯材(下地木材)
ステンレス線(棟固定用) -
工事費用
約35万円 -
築年数
50年
ご提案内容
今回の雨漏りは、以下の複数の要因が重なって発生していました。・棟瓦の経年劣化
・漆喰の剥がれ
・瓦のゆるみ
・過去に行われた補修が、雨水の逃げ道を妨げていた可能性
・雨水が入り続け、内部に湿気がこもった結果、草が生えた
棟は屋根の中でも特に雨漏りしやすい箇所で、少しの隙間や補修の劣化でも内部まで浸水することがあります。
棟の積み直し工事をご提案いたしました。
現地調査の結果(施工前)
▶棟(のし瓦)の劣化・ゆるみ
棟部分には
・漆喰の剥がれ
・瓦のゆるみ
・過去に補修されたと思われるコーキングの劣化
が確認できました。
補修そのものが悪いわけではありませんが、経年変化などによって雨水の逃げ道が塞がり、結果的に雨漏りの一因になっていた可能性があります。
▶棟まわりに草が発生
棟瓦のすき間から雨水が入り続け、内部が湿った状態になっていたため、草が生えていました。
草が原因ではなく、「雨水が長期間入り続けていた結果、湿気で草が育った」という状態です。
これは雨漏りが長く続いている典型的なサインです。
▶小屋裏の雨染み
小屋裏では梁に大きな雨染みがあり、棟部分の劣化と位置が一致していました。
外部からの浸水が内部にまで伝わっている状態でした。
施工内容 棟積み直し工事
▶既存棟の撤去
古い棟瓦・土・銅線を丁寧に撤去して内部の下地を確認します。
▶棟内部の強化(棟金具の新設・なんばん施工)
今回は、棟金具を新たに設置し、棟全体をしっかり固定できる強い構造に補強 しました。
棟金具を使用することで
・棟の固定力UP
・風によるズレを防止
・棟の浮きを抑制
・7寸冠との相性が抜群
と、長期的に安定する棟になります。
その後、防水性の高い なんばん(南蛮) を施工し、棟内部への雨水侵入を防ぐ構造を作り直しました。
▶軽量で強い7寸冠(七寸丸)で棟を施工
今回の棟は のし瓦を積まず、軽量で強度の高い「7寸冠(七寸丸)」で施工 しています。
7寸冠は
・のし瓦を積む棟より軽量(耐震性UP)
・雨仕舞いが安定して浸水リスクが低い
・棟金具との相性が良く固定力が高い
・風に強い
・メンテナンス性が良い
など、非常にメリットが大きい棟の形です。
今回のように雨水が入り続けていた棟には、軽量+強固な棟金具+7寸冠の組み合わせが最適 です。
施工後
棟がまっすぐに仕上がり、しっかりと固定された7寸冠によって雨水が入りにくく、風にも強い棟へと改善されました。
のし瓦を使わないため軽量で、耐風性・耐震性が向上し、長く安心していただける仕上がりです。
雨漏りの原因まとめ
今回の雨漏りは以下のような複合的要因によるものでした。
・棟瓦の経年劣化
・漆喰の剥がれ
・瓦のゆるみ
・過去の補修が、経年変化により雨水の逃げ道を妨げていた可能性
・長期間雨水が入り続けて湿気がこもり、草が生える状態になっていた
棟は雨漏りしやすい部分のため、少しの劣化でも内部まで浸水することがあります。
天井裏の雨染みや湿気は、早期発見が重要です。
棟部分は風・寒暖差の影響を受けやすく、劣化が見えにくい場所なので、定期的な点検をおすすめします。
日本いぶし瓦では、屋根診断士の資格保有者など確かな知識をもつスタッフが無料屋根診断を行っています。
・天井にシミがある
・棟のゆるみが気になる
・以前補修した箇所が心配
など、どんな小さな不安でもお気軽にご相談ください。
この記事の監修者
野々村 将任 |
日本いぶし瓦株式会社 代表取締役 2015年に日本いぶし瓦株式会社に入社後、屋根工事の第一線で経験を積み、屋根の総合工事業として幅広い技術と知識を身につける。 2021年より代表取締役に就任。「屋根を通じ、快適な住空間を提供することで社会に役立つ会社になります」という経営理念のもと、現場で培った経験と専門知識を活かし、屋根に関する疑問や不安の解消に役立つ情報を発信している。 |